DvorakJ と Happy Hacking Keyboard

Dvorak 配列というのがある。キー入力を快適にするために配列されたようだが、昔、挑戦して、挫折。なぜなら、Emacsのキーバインドのコントロールキーの組み合わせと相性が悪いからである。

このDvorakをエミュレートしてくれるソフトがDvorakJである。
http://blechmusik.xii.jp/dvorakj/

このソフト、Dvorak 配列のエミュレートでなく、スペースキーをシフトキーのように用いる「SandS」が可能となる。この機能はSKKを用いているのならかなり重宝するはず。なお英語キーボードを使っている場合はもう一つチェックする必要がある。

dvorakJ-1

さらに、Happy Hacking Keyboard のためにある機能は、左右のWinキーの設定である。WindowsでHHKBを使うと、コマンドキーは左右のWindowsキーとなる。Winキーが左右にあるのはどうも無駄で、Altと切り替えるひとも多い。このDvorakJは左右Winキーの設定が可能になる。わたしは、右のWinキーを漢字変換の切り替えに使っている。こうすると、MacでKeyRemap4MacBookで左右のコマンドキーを変換無変換のように扱うことができる。

dvorakJ

なお、英語キーボードなので、ASCII配列版に変更しておく必要がある。

dvorakJ-3

こうした設定をUSBキーになど持ち込んで起動することによって、他のパソコンでも設定もこのように使えるはずである。

Gnupack の Emacs に ESS

ESS は Emacs Speaks Statistics の略である。つまり、Rなどの統計環境をEmacsから操作することが可能になる。
現在、RStudio という非常に良くできたRの統合開発環境があるので、初心者はそちらのほういいかもしれないが、Emacsのキーバインド使い続けたいひとは、是非導入すればよい。

すでにRが導入されているとする。ヴァージョン3.0.1で64ビット版のバイナリをインストールしているとする。

Gnupack をルートに導入しているのなら、C:\gnupack_basic-11.00のconfig.iniに

PATH = %PATH%;C:/Program Files (x86)/Aspell/bin

これでGnupackのEmacsから実行できるようになる。ただCygwin上で実施する際には単に「R」でなく、

R --vanilla

とする必要がある。

ELPAにあるの「list-packages」で「ESS」を選んで導入する。「~/.emacs.s/init.el」には次を記入しておく。

(setq inferior-R-args "--vanilla")
(require 'ess-site)

終了時に、コマンドから「q()」と打つだけエラーメッセージがでる。本質的な影響はないと考えられるが、気持ちが悪いのなら、「C-c C-q」で終わるようにする。

ESSの使い方は、本家のドキュメンテーション
http://ess.r-project.org/index.php?Section=documentation&subSection=manuals
を読むか、日本語なら
http://www.okada.jp.org/RWiki/?ESS
http://d.hatena.ne.jp/a_bicky/20120415/1334490586
http://d.hatena.ne.jp/a_bicky/20120422/1335086814
などを読む。ところどころ古い記事がある。

また、ELPAで「autocomplete.el」を導入済みなら、Rstudioと同様に単語補完が可能になる。さらにstr()やsummary()の内容をポップアップするためには、ELPAから 「ess-R-object-popup.el」 を導入して、「~/.emacs.s/init.el」に

(require 'ess-R-object-popup)
(define-key ess-mode-map "\C-c\C-g" 'ess-R-object-popup)

を書き加える。また、Rstudioとおなじようなオブジェクトをみるのには、内蔵のRdiredだけでなく、「ess-R-data-view.el」も使える。後者はELPAから導入すればよい。
特にinit.elに付け加えることはないが、使い方は
http://sheephead.homelinux.org/2013/05/10/7019/
を参考にすればよい。

すでに「auctex」を導入済みなら、

;; Linking ESS with AucTex
(add-hook 'Rnw-mode-hook
(lambda ()
(add-to-list 'TeX-command-list
'("Sweave" "R CMD Sweave %s --encoding=UTF-8"
TeX-run-command nil t :help "Run Sweave") t)
(setq TeX-command-default "Sweave")))

を「~/.emacs.s/init.el」に付け加えておく。

なおRstudioはSweaveが内蔵のpdflatexを使うため、日本語に対応していない。もしかしたら「Xelatex」でやる方法があるのかもしれないが、私はしらない。EmacsのESSとAuctexを併用して使えば、日本語でのSweaveが可能になる。やり方はまた別の機会に紹介する。

Gnupack の Emacs に Auctex

Gnupack の Emacs上でlatexを操作できるようにする。以前に紹介したように、auctexが主流である。

すでに、w32texを導入済みとする。

w32texは、パスや環境変数などを自分で行う必要がない。さらにtexworksも導入してくれる。付け加えたのは、以前、

sputnik と texlive2012

で、UbuntuやMacでの設定を説明したが、texmf.cnf を編集して、Dropbox に styファイルやbibファイルなどをおいて共有するようにする。「extractbb」などは既に導入されているので、パスの設定だけする。texmf.cnfはデフォルト通り導入していれば、”c:\w32tex\share\texmf-dist\web2c” にあるはずである。

Gnupack をルートに導入しているのなら、C:\gnupack_basic-11.00のconfig.iniに

    PATH           = %PATH%;C:\w32tex\bin;C:\w32tex\dviout

これでGnupackのEmacsから実行できるようになる。

Emacs24以上なら「M-x list-packages」が使えるようであるので、これで「auctex」を導入すれば良い。
導入の際に気がついたのだが、「auctex-latexmk」というパッケージも見つけたのでこれも一緒にダウンロードする。
設定のために

http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?AUCTeX#w81a725c

を参考にしてみたが、結構、いい加減である。

GnupackでEmacsを導入すると言っているのに、設定ファイルの前に「W32TeX の場合は latexmk の実行には Strawberry Perl が必要です」と書いてある。GnupackのCygwinでPerlは導入されるので、latexmkは Strawberry Perl がなくても利用可能である。さらに設定ファイルのなかで、

(setq TeX-view-program-list '(("TeXworks" "texworks %o")
                              ("SumatraPDF" "start SumatraPDF -reuse-instance %o -forward-search \"%b\" %n")
                              ("fwdsumatrapdf" "fwdsumatrapdf %o \"%b\" %n")
                              ("Firefox" "start firefox -new-window %o")
                              ("Chrome" "powershell -Command \"\"")
                              ("pdfopen" "pdfopen --rxi --file %o")))

と「start」がSumatraPDFやFirefoxで使われているが、

http://www.snowelm.com/~t/doc/tips/20020114.ja.html

にあるように、CygwinつまりGnupackからは「start」は使えない。

そうしたことを鑑みて、新しいパッケージを全面的につかった、私の設定を以下に書きます。

まず、「~/.latexmkrc」に

# .latexmkrc starts
$kanji  = "-kanji=$ENV{\"LATEXENC\"}" if defined $ENV{"LATEXENC"};
= "platex -interaction=nonstopmode kanji";
$bibtex = 'pbibtex $kanji';
$dvipdf = 'perl -e "exec(\'dvipdfmx\', \$ARGV[0])"';
# .latexmkrc ends

とする。一部文字化けしているので画像では
WS000004
となります。

そして、「~/.emacs.d/init.el」に

;; auctex
(setq TeX-default-mode 'japanese-latex-mode)
(setq japanese-LaTeX-command-default "LatexMk")
(setq japanese-LaTeX-default-style "jsarticle")

(setq TeX-view-program-list '(("TeXworks" "texworks %o")
                              ("SumatraPDF" "cygstart SumatraPDF -reuse-instance %o -forward-search \"%b\" %n")
                              ("pdfopen" "pdfopen --rxi --file %o")))
(setq TeX-view-program-selection '((output-pdf "SumatraPDF")))
(setq preview-image-type 'dvipng)
(setq TeX-source-correlate-method 'synctex)
(setq TeX-source-correlate-start-server t)
(add-hook 'LaTeX-mode-hook 'TeX-source-correlate-mode)
(add-hook 'LaTeX-mode-hook 'TeX-PDF-mode)
(add-hook 'LaTeX-mode-hook 'LaTeX-math-mode)
;; latexmk
(require 'auctex-latexmk)
(auctex-latexmk-setup)
;; auto-revert
(add-hook 'latex-mode-hook 'auto-revert-mode)
(add-hook 'LaTeX-mode-hook 'auto-revert-mode)

とします。

http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?AUCTeX#w81a725c

との主な違いは、「Tex-Command-List」を一切使わず、「start」となっているのを「cygstart」に変えたのと、パッケージから導入した「auctex-latexmk」を呼び出すようにしていることである。あと、最後の「auto-revert」は、ファイルが更新されると開いているバッファも自動的に更新されるようになるモードである。これはあとで「org-export」や「Sweave」のExportの際に非常に便利になる。

使い方は「C-c C-c LatexMk」でコンパイル。「C-c C-c View」でPDF表示。現状は「SumatraPDF」をビューアーにつかっている。Acrobat Readerだと、ファイルを開いたまま更新してくれない。

このやり方は「Mac」や「Ubuntu」でも同様に有効であろう。

Gnupack の Emacs に lookup.el

以前、emacs の lookup.el の導入で、

mac の emacs に lookup.el

ubuntu の emacs に lookup.el

と紹介してきた。

Gnupack の Emacs にも導入したので、紹介する。
1) eblookの導入
Kazuhiro’s blog (http://ikazuhiro.s206.xrea.com/) に行き、Win64用のバイナリ(現時点では、eblook-1.6.1+media-20110801-ebu-4.4.3-20110801-win64.exe )を入手。名前を「eblook.exe」に変更して適当な実行フォルダ(ここではc:\app)に移動。
Gnupack をルートに導入しているのなら、C:\gnupack_basic-11.00のconfig.iniに

PATH           = %PATH%;C:\app

これでGnupackのEmacsから実行できるようになる。

2) lookupの導入。
Kazuhiro’s blog (http://ikazuhiro.s206.xrea.com/) に行き、「lookup-1.4+media-20121129.tar.gz」を入手する。解凍して、Cygwinを起動させ、解凍したフォルダに移動して、ターミナル上で

emacs -batch -l install.el 'c:/Users/miyazakikenji/.emacs.d/lisp/lookup' 'c:/Users/miyazakikenji/.emacs.d/info'

とする。ユーザー名はここでは「miyazakikenji」だが自分のに変更する必要がある。新たにフォルダが作られることを許可して、実行。これで、ホームディレクトリに導入される。

3) すでに、「c:\Users\miyazakikenji\dict」にepwing形式の辞書が導入されているとして、「c:\Users\miyazakikenji\.emacs.d\init.el」に次のように書く。

(add-to-list 'load-path "~/.emacs.d/lisp/lookup")
(setq lookup-enable-splash nil)
(autoload 'lookup "lookup" nil t)
(autoload 'lookup-region "lookup" nil t)
(autoload 'lookup-pattern "lookup" nil t)
(global-set-key (kbd "C-x l") 'lookup-pattern)
(global-set-key (kbd "C-x C-l") 'lookup-region)
(setq lookup-default-dictionary-options
'((:stemmer . stem-english)))
(setq lookup-use-kakasi nil)

(setq lookup-search-agents '(
(ndeb "~/dict/Cobuild1")
(ndeb "~/dict/Longman4")
(ndeb "~/dict/OALD8")
(ndeb "~/dict/経済・金融英和実用辞典")
(ndeb "~/dict/経済・金融和英実用辞典")
(ndeb "~/dict/有斐閣 経済学辞典")
(ndeb "~/dict/三省堂 新明解国語辞典 第五版")
))

とする。前と違ってキーバインドを「C-x l」と「C-x C-l」に変更している。これでEmacs上で辞書引きが可能になる。

4) せっかくなのでlookup.el の info ファイルを読めるようにする。「c:\Users\miyazakikenji\inifo\dir」を開いて「GNU Emacs Lisp」のセクションに

* lookup: (lookup).     Lookup, a Search Interface.
* lookup-guide: (lookup-guide).	The Lookup User's guide.

を付け加えておく。先にSKKを導入していればこのファイルは生成されれているはずである。

スクリーンショット (16)

Gnupack の Emacs に SKK

以前に

emacs に skk パート1

emacs に skk パート2

で、Ubuntuでの導入方法を紹介した。
今回は、Gnupack の Emacs にもSKK を導入する。
同じようにファイルを

http://openlab.ring.gr.jp/skk/maintrunk/

から入手し、解凍する。ここではたとえば
「C:\Users\kenjimyzk\Downloads\ddskk-15.1」に解凍されたとする。

さらに、

http://www.ring.gr.jp/archives/elisp/skk/dic/

から「SKK-JISYO.L.gz」を入手し、これも解凍して、辞書フォルダ(C:\Users\miyazakikenji\Downloads\ddskk-15.1\dic)に移動させておく。

「SKK-CFG」ファイルの最後に

;;; SKK-CFG ends here
(setq SKK_DATADIR "c:/Users/miyazakikenji/.emacs.d/etc/skk")
(setq SKK_INFODIR "c:/Users/miyazakikenji/.emacs.d/info")
(setq SKK_LISPDIR "c:/Users/miyazakikenji/.emacs.d/lisp/skk")
(setq SKK_SET_JISYO t)

を加える。

「makeit.bat」ファイルの104行あたりに

set PREFIX=
set EMACS=C:\gnupack_basic-11.00\app\emacs\emacs\bin\emacs.exe
set LISPDIR=
set DEFAULT_MAKE_ARG=

とする。なお

set EMACS=C:\gnupack_basic-11.00\emacs.exe

ではうまくいかない。

「C:\Users\miyazakikenji\Downloads\ddskk-15.1」でコマンドプロンプトを開いて、

makeit what-where

を入力し、移動先等が正しく指定されていることを確認して、

makeit install

を実行する。

あとは以前のように設定すれば良い。

Gnupack の Emacs で スペルチェック

以前、

emacsでスペルチェック

でスペルチェックのことを話したが、Windows の Gnupack の Emacs で導入するには一工夫必要である。

まず、

http://aspell.net/win32/

より、Aspell を英語辞書とともに入手する。次に、Gnupackをインストールしたフォルダを開いたところにある「config.ini」を開き、

PATH           = %PATH%;C:/Program Files (x86)/Aspell/bin

を付け加える。Surface は64ビットOSなので、上記にインストールされているが、そうでなければ (x86)はない。

そうして、「~/.emacs.d/init.el」に次を入力する。

;; Aspell
(setq-default ispell-program-name "aspell")
(eval-after-load "ispell"
 '(add-to-list 'ispell-skip-region-alist '("[^\000-\377]+")))
;;
(global-set-key (kbd "C-M-$") 'ispell-complete-word)

これで、「M-$」で該当単語のスペル確認と、「M-x ispell-buffer」でバッファ全体のスペルチェックが可能になる。

しかしながら、「C-M-$」で単語補完はエラーになる。このエラーは

http://www.an.econ.kobe-u.ac.jp/~namba/meadow/setup_08.html

に書いてあるように、Cygwin上に「/usr/dict/wrods」がないからである。わたしは自分のUbuntuからwordsファイルをもって来た。Ubuntuを持っていないひとは、上のサイトにリンク先があり、そこから取ってくればよい。置き先は、Gnupackを「C:\」にインストールしたなら、「C:\gnupack_basic-11.00\app\cygwin\cygwin\usr」でdictというフォルダをつくって、wordsを置けばよい。

あと、以前にも書いたが、、日本語まじりの英文をスペルチェックをするためには、「~/.aspell.conf」というファイルを作って、そこに

lang en_US

と一行だけ書き込む必要がある。

「M-x flyspell-mode」と打てば、Microsoft Wordのように、画面上にミススペルが映し出される。

Surface に Gnupackを導入

以前、

Surface Pro で導入したアプリを列挙したが、そこでGnupackでの私の環境を紹介する。

まず、Gnupackは、アーカイブ解凍でCygwinとEmacsやGvimが使える環境のソフトで
http://gnupack.sourceforge.jp/docs/latest/UsersGuide.html
にある。あまりにも手軽さなため重宝している。

今年の1月にバージョン11が公開され、そのemacsのバージョンは24.2で今後更新されるかどうかは不明である。現在、単体では24.3がコンパイルされているのが
http://sourceforge.jp/projects/gnupack/releases/
で公開されているようである。

ところでEmacsはバージョンがあがると過去に使えた関数がバッサリ使えなくなり、個人的に愛用していたソフトがいろいろ使えなくなり、困ってしまう。たとえば24.3にしたとたん、SKKが使えなくなった。またPackageでバイトコンパイル中にこの関数は古いので置き換えろという警告も出てくる。一面、emacs-lispを覚えるきっかけが、バージョンを対応させるための簡単なソースコードの修正で自分のファイルにしていくことなので、結果的にスキル向上になるのかもしれない。

閑話休題。さて、Gnupackの導入はとても簡単。ダウンロードして解凍先を指定するだけでよい。私はルート「c:\」に置いている。フォルダ内の「config.ini」で設定を書き換え、実行ファイルをデスクトップにショートカット作成する。バージョンアップの際は、いろいろCygwin内に追加していない限り「config.ini」を移せばよい。

「config.ini」は主に、ホームディレクトリを指定したり、cygwinやemacsで実行させるファイルのパスを指定する。例えば、自分のユーザー名が「miyazakikenji」なら、「c:/Users/miyazakikenji」に指定している。Dropboxを「c:/Users/miyazakikenji/Dropbox」にして、他のパソコンと整合的にしている。

設定ファイルは「(Gnupack)/home」ディレクトリの設定を自分のホームディレクトリにコピーしておく。emacsの設定フェイル「init.el」はこれをもとに随時に追加していくのだが、

http://yohshiy.blog.fc2.com/blog-entry-169.html

でもいっているように、マウスでスクロールすると固まるので該当箇所をコメントアウトして、漢字変換キーなどをとコメントアウトしている。

なお、GnupackのemacsはUbuntuやMacにくらべて重めで、漢字変換がうまく効かないことがある。漢字変換は、SKKを導入するほうがよいだあろう。また、migemoがあらかじめ導入されているのはありがたいが、これもローマ字がうまくいかないことがあり、migemo取り消しの「C-e」をよく使うことになるだろう。先のサイトでcmigemoでの導入方法が紹介されてる。cmigmemoのバイナリがwindowsには存在するのでそちらを導入してもよいかもしれない。

次回以降、Gnupack でのEmacs環境について紹介したい。予定としては

  1. スペルチェック
  2. SKK
  3. lookup.el
  4. auctex
  5. ESS

を考えている。

更新:そのリンク先をつけくわえました。

Surface Pro の他の利点

昨日、サイトを訪れてくれる人がたくさんいて驚いたが、
https://www.facebook.com/PFUHHKB
で紹介されたからである。自己満足でこのブログを書いていただけだが、アクセス数が増えるとやはり嬉しいし、ちゃんとしたことを書こうと気持ちを新たにしています。

さて、Surfaceは職場でも持ち運んでいる。Surface Pro の持ち運びは

を使っている。これ単体だと、電源ケーブルとかは入らないのですが、HHKB用のケースには入るのでこれらを併用して職場に持ち込んでいる。

現状、Emacsをタッチパネルが聞かないモニターに全画面に開いて、Surface本体の画面をFirefoxやPDFブラウザやメイルからの添付ファイルをタッチパネルで直感的に操作するのに使っている。これがいまのところ快調である。
2013-06-13 14.07.17

前回の比較についてあとで気がついたのだが、Macは現状ではフルスクリーンにするとマルチモニターがうまくいかない。UbuntuもデフォルトのUnityで、マルチモニターの壁紙を別々にすることができない。しかしながら、Windows 8 ではテーマによって、自動的にいろいろな画像にチェンジしながら別々の画面が使えて、気分転換になる。上の写真はオンラインで「Polar Bear」というテーマを追加した。(私、くま系が好きで、「Polar Bear」や「Panda」や「くまもん」をGoogle 画像検索することで暇を潰しています。)

前回の比較で、画面が小さいとかバッテリーがもたないとか言われているが、デュアルモニタ併用で職場か自宅の電源がつくところと割り切れば、Surface Pro はかなり使えるのではと思い始めた。

ただ、MacやUbuntuで左右のコマンドキーやオプションキーをつかって漢字入力切り替えに慣れきっているので、英語キーボードでのWindowsでの英語まじりの日本語文章の入力はストレスを感じる。とくに漢字変換である「Alt+~」は通常の英語キーボードとHHKBとは左右逆なので。これについては、HHKをマックキーボードにスィッチで切り替えて、
http://www.trinityworks.co.jp/software/AppleKPro64/
あたりを導入すれば幸せになれるのではないかと考えています。もしやった人てうまくいっている人がいたり、そうしたことを紹介したサイトがあれば教えて下さい。

MBA13 と XPS13 と Surface Pro の比較

表題の通り、現在保有している3つを比較します。 この3つ、Core i5 で同じCPUですが、そもそもOSが違うので、どれを使うかはどのOSが好きかに依存するかもしれませんし、そうした比較は意味が無いかもしれません。 微妙なOSの違いにイライラするならこのようなことはストレスのもとでしょうが、私は結構、OSの違いを楽しんでおります。

私が主に使うのはブラウザのFirefoxとエディタのemacsなのでどの機種でも使えますし、最近はユニコードで日本語の文字コードがほぼ統一されているので、どれを使うかは好みかもしれません。 そうした個人的な好みや使用感をまとめたいと思います。 なお、3機種とも買った時は10万円を切っていました。(Appleは公務員・教職員割引で購入) どれも少し前では考えられないくらい素晴らしく良くできたパソコンです。

MBA13 (SSD 128GB Core i5 4GB )

去年から一年間、ずっと使っていました。パッドの使い心地が、慣れているせいなのか、一番しっくりきます。 また、通常のOSは[コマンドキー] と組み合わせるので、emacsでのキーバインデングと重複が少なくすみます。 さらにパソコンが非常に静かで通常の作業では一切熱くなりません。太ももの上に載せても全然熱くなりません。 画面サイズは1440 x 900で他の2機種に比べると、見劣りしますが、作業中はとくに不満はありません。 ただ、TN方式の液晶のため、他と比べるとぼやけた感じがして、見劣りします。

しかし、OSXのフォントがヒラギノ なのでとても美しい。ヒラギノフォントを埋め込んだPDFをlatexから作りたい理由でmacに乗り換えたひとは多いはず。 ただヒラギノフォントはemacsで、作表でズレたりしているのでソースコード作成時には,  Ricty にしております。

どうしてもwordやexcelを使わなければならないときには、市販のoffice for macを使えばよいです。 ただ微妙に書式がずれたりすることがあります。 また、現在、homebrew とバイナリを管理しているが、ある程度のunixの知識が必要。 unix については、Snow Leopard 版だが、この本 が役立つだろう。Mountain Lion 版として 英語のキンドル版ではこれがある。

メモリ、4GBで大丈夫と思いきや、Firefoxがびっくりするくらいメモリを消費して、emacsとFirefoxの同時起動で、メモリの残りが1GBを切ります。 お金に余裕があるなら、8Gにしたほうがよいでしょう。 英語キーボードでのカスタマイズは、KeyRemap4MacBook を使えばよいです。とくに左右のコマンド短押しで漢字変換切り替えのオンオフとスペースバーとの同時押しがシフトキーになるように設定しています。

結論:Officeをたまに使う必要があり、ある程度快適なタッチパッド操作とヒラギノフォントをPDFに埋め込みたいひとは、この機種がベストです。

XPS13 (SSD 128GB Core i5 8GB )

今年5月に衝動買い、連休明けに値上げしたのでいいタイミングで買えたと思います。 本来は Windows 8マシンとして大活躍する予定だがいろいろ事情があり、Sputnik (ubuntu12.04) に。 ubuntuもivy bridge で一度フリーズしたため、カーネルのヴァージョンを上げたら、タッチパッドが効かなくなり、ubuntu 13.04を導入。 初期設定のままだと、スリープから回復後、明るさが調整できなくなるトラブル小さなトラブルありましたが、解決して、今のところ快調に使用できています。 Unity を使っていますが、私は結構気に入っています。 インストールも「apt-get」で統一しているので一番楽。ppaで最新版を導入することも可能。

解像度がFullHD (1920×1080) でIPSパネル液晶で、かなり精密で綺麗である。テキストに入力時に綺麗な画面は重要かもしれない。 メモリ8Gあるのですが、だいたいemacsとFirefoxの同時使用で2G程度なので、ちょっと過剰搭載かもしれない。たぶんUbuntuマシンとして当分(Ubuntu20くらいまで)使えそう。 予想以上にフォントが綺麗。Windowsに圧勝で、macのヒラギノに匹敵していると個人的に思っています。 基本的に静かなのですが、Macで同様の作業をしたときは大丈夫なのに、XPS13だと, たまにファンが五月蝿いときがあります。

3つのOSのなかでの、最大の利点はmozc によって、emacs上で日本語入力が一番快適に使えることです。 他だと外部のIMEとの連携のため、emacsのコマンド入力で英數字変換するか、SKK を導入する必要があります。 emacs に身も心も捧げると、これだけでなんでもできるようになり、これがいかに快適に使えるかがパソコンを選ぶ基準になります。

ただMicrosoft Office のLinux版は現状存在してませんので、VirtualBox でXPなどを導入して起動させるか、Wine を導入する必要があります。 XPS13 にubuntu を導入する Sputnik project のお陰で、ノートパソコンのなかでハードウェアトラブルに関する情報が一番多く、 グーグルで調べることで解決できる可能性が高い機種でしょう。

結論:Officeがほとんど不要で、Emacs環境重視なら、この機種がベストです。

Surface Pro (SSD 128GB Core i5 4GB )

XPS13購入後1ヶ月後に購入。まだ慣れていませんが、ひと通りのソフトを導入しました。 以前、TC1100 を愛用していたためか、Windows XP Tablet Edition の進化と考えれば、Windows 8は十分な機能を有しています。

モニタサイズが10.6インチですが、FullHD (1920×1080) です。液晶もIPSパネルで綺麗です。 ただ、デフォルトで、1.5倍で表示され、アプリによってズレてしまうので表示を1倍にもどしています。すると、画面が小さく、見にくくなる。 現状は、Firefox だと、コントロールキーと「0」「-」「=」の拡大縮小で調整している。ブラウザのサイトによっては「MSPゴシック」のためか見苦しい表示になっている場合もあります。 さらに、バッテリが3時間くらいしかもたないので、気をつける必要がある。 あとタッチパネルは、画面が小さいためと慣れないため、指で押す場所を間違えることが多いです。 そのためのペンだと考えられるが、ペンを使う際、不器用なため手の側面が画面に当って誤動作してしまう。 あと背後がかなり熱いです。露出した太ももに直に乗せての長時間の作業は低音やけどの可能性があります。

購入したキーボードによるが、私が持っている「touch cover」は予想以上に使えるが、長時間は使えない。 やはりHappy Hacking Keyboard (HHKB) も同時に携帯しておく必要があります。合計重量は1.5Kgを超えて、他の2つより重たくなるが、HHKB が使えれば、他の2つ機種を圧倒する入力環境になります。 なお、Surface Pro は、USBがひとつしかないため、Bluetoothキーボードのほうがよいと思うかもしれないが、HHKはUSBハブ機能をもっていて、2つ追加で導入可能です。マウスとUSBスティックを挿しています。 ただ、USB LAN を使わざるを得ない環境では同時に使うことができません。

emacs も Firefox もほぼ問題なく利用できています。現状未解決な問題は、emacsclient が立ち上がらないことである。 emacsその他のUnix系のソフトは Gnupack でかなり軽減されたが、導入には少し敷居が高い。 当然、Officeがプレインストールされているので、他の人の添付メイルもすぐに対応可能です。 また、私はもうやりませんが、たくさんの過去のゲームとか利用可能であろう。とくに寝ながらできらたら楽しそうである。

結論:Office が不可欠で、Happy Hacking Keyboard と組み合わせたキー入力したいのなら、この機種がベストである。

まとめ

以上のように、それぞれ持ち味があり、現状、何を重視するかによってどれがいいのか違うというありきたりの結論になりました。 わたしのように全部買うのもいいかもしれません。3つとも入力端子が Mini DisplayPort なので、Dsubの外部モニタへの出力は同じ変換機 が使えています。 また、有線LANの端子がないため 変換機 を買っておくと万が一のときも安心です。